Cooperation

谷口研究室では、物質の最小単位である「分子」ひとつひとつを計測・操作する「1分子技術」を軸に、安心・安全で健康な社会の実現を目指しています。 ナノテクノロジー、量子計測、AI、バイオ技術を融合させることで、これまでは見えなかった微細な世界を解明し、医療や創薬、セキュリティといった分野で「使える技術」として社会に届けることが私たちの目標です。

特に、髪の毛の数万分の一という「ナノメートル」単位の超微細な加工技術には定評があり、多くの企業様と共同研究を行っています。「こんな技術は実現できないか?」「試作品を作ってみたい」といった初期段階のご相談から対応可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

研究室の強み

私たちの最大の強みは、「極小の世界を自由にデザインし、測る技術」です。

ナノレベルの微細な構造を作る「加工技術」と、そこから得られる微弱な電気信号を正確に捉える「計測技術」、そしてデータを解析する「AI」を組み合わせることで、産業界の難しい課題を解決します。 基礎研究だけでなく、実用化に向けた試作や性能評価まで一貫して行える体制が整っており、ビジネスの現場で役立つ実践的な開発をサポートします。

共同研究事例

これまで数多くの企業様と連携し、研究室の技術を実際の製品として世に送り出してきました。

【製品化】バイオセンサーの開発(材料メーカー様)
ウイルスやDNAなどを1つずつ検知できる「ナノポア」技術を提供。当研究室の装置で性能評価を行い、ベンチャー企業を通じて製品化されました。

【製品化】超微小電流の計測装置(半導体関連企業様)
極めて微弱な電流を測る技術を提供。研究室での実証を経て製品化され、市場で販売されています。

【開発中】次世代の電子部品・プロセス開発(半導体関連企業様)
超高性能な抵抗器や、ナノレベルの微細構造を作る新しいプロセスの共同開発が進行中です。当研究室の設備を活用し、試作と評価を重ねています。

主な応用領域

  • バイオセンシング
  • 微粒子センシング
  • 微細加工技術

連携の流れ

民間企業等との共同・受託研究や、企業様を対象とした講習会の開催、社会人教育など産学連携に積極的に取り組んでいます。また、谷口研がある産業科学研究所では専門的知識に基づいた技術課題や問題点、学術上の課題解決等、専門スタッフが内容をお聞きし、ご相談内容に応じた研究者や各種制度の紹介など、課題解決に向けた助言を行なっています。企業の皆様並びに所内外研究者の皆様から幅広くご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問合せください。

産学連携の主な種類

学術相談

学術的見地からの指導および助言を行います。
※指導・助言であっても研究要素を含む場合には受託研究に該当します。

技術相談

技術課題や解決したい問題点について内容をお聞きし、 ご相談内容に応じた研究者や各種制度の紹介など課題解決に向けた助言を行います。

共同研究

企業と産研の研究者が共通の課題について共同研究を行います。
※ただし、研究者側が研究要素を見出さない場合は実施不可となります。

受託研究

産研以外の機関等からの委託を受けて行う研究。
例えば、産研のシーズや設備を用いた開発を行いたい場合などが該当します。

関連リンク:産業科学研究所(技術・学術相談ページ)